
コメから漲る力をそのままに
あの雄町です。
今回は日の丸では無く、ブロンズの箔押しで登場。
若波 雄町 純米吟醸
この春、緊急事態宣言中に出荷され、明るい話題を振りまいてくれたアノお酒の火入れです。
力一杯の「押し味・引き味」
数が少ないので、四合瓶のみですが、是非楽しんでいただきたいお酒です。
やっぱり若波さんは火入れですね。
ちなみにこの雄町、福岡県産。確かに若波さんでは山田錦を始め、使用する酒米は全て地元福岡産。
ついに雄町まで。
栽培したのは数々の受賞歴を持つ農家さん。
初めての試みという事と、昨年の天候不順も重なり、山田錦の何倍も栽培に苦労したとか。
そんな中、いの一番に声をかけて頂き、僅かな量の一等米を分けて頂いたそうです。
ただし!この雄町、試験栽培だそうで今期だけになるかもしれないとの事。
生酒に続き待望の火入酒。是非。
若波
若波酒造
福岡県大川市
押し寄せる波と引いていく波。
味わいもそうありたいと。
一級河川・筑後川の辺りに蔵を構える若波酒造さん。
姉の友香さん弟の嘉一朗さんと、杜氏の庄司さんの三人で醸しています。
蔵内の大改造(四季醸造用とかじゃないですよ)を行い、床に物を置かない、整理整頓が行き届いた清潔な蔵に生まれ変わっています。
またちょっとしたクリップ等が置かれる場所が決まっているだけではなく、向きまで一緒になって並べられている様子には、思わず笑みがこぼれます。
なぜかって? クリップがゾウさんとかキリンさんとかの動物ものだから!
味わいについての基本的な方向性は波と同じで、押してくる果実感と引いていくキレをどのように表現するか、を常に考えています。